【中山亮太郎】マクアケが拓くクラウドファンディングの可能性

2020/3/15
インターネットを通じて、主に個人から少額の投資を募る「クラウドファンディング」。わが国ではクラウドファンディングが知られるようになった時期と、東日本大震災の復興支援策として注目された時期が重なる。そのため「クラウドファンディングは困っている弱者が利用するもの」「困っている人でないと、使ってはいけないもの」と誤解され、なかなか普及が進まない時期もあった。

そのクラウドファンディングサービス「Makuake」を運営するマクアケを率いるのが、37歳の中山亮太郎社長である。

映画『この世界の片隅に』の資金調達をしたことで一躍有名になったマクアケ。クラウドファンディングの可能性を探りつつ、社会のインフラとして根付かせるために、日々何を考え、実行しているのか。中山氏のたどってきた道筋と、仕事をするうえで大事にしている哲学を聞いた。(全7回)
中山亮太郎(なかやま・りょうたろう)/マクアケ 社長
1982年東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒。2006年にサイバーエージェント入社。社長アシスタントやメディア事業の立ち上げを経て、2010年からベトナムにベンチャーキャピタリストとして赴任。現地のネット系スタートアップへの投資を行う。2013年に日本に帰国し、サイバーエージェント・クラウドファンディングを設立。同年8月にクラウドファンディングサービス「Makuake」を開始する。2017年10月、社名をマクアケに変更。2019年12月、東証マザーズに上場した。

藤田晋社長からのアドバイス

サイバーエージェントの100%子会社として立ち上がったクラウドファンディングサービス「Makuake」を運営しています。
BtoB領域をずっとやってきた営業出身の経営陣で立ち上げたため、サイバーエージェントの藤田晋社長からは、BtoCサービスを運営するからにはとことんユーザーに向き合うように、というアドバイスを創業時に受けました。