【最終話・佐々木大輔】会社の文化は「独自の言葉」で醸成される
手作業に頼っていた経理作業の自動化という“新常識”を世の中に広め、2019年末にはマザーズ上場も果たした。Googleから転じて8年前に創業した佐々木大輔氏が語った仕事の哲学とは?(全7回)
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目まぐるしく発展するSaaS業界ゆえに、揺るぎようのない「マジ価値」という考えをしっかり社内に根付かせている、freeeという会社の強さを今回の記事で改めて感じました。
僕も運営に参加しているコミュニティである「freee"マジカチ"meetup!」も、freeeが主催でしているわけではなく、会計事務所を中心とした全国各地のバックオフィス業界の面々で企画運営を行っています。この"マジカチ"はfreeeの「マジ価値」がもちろん由来しており、マジ価値という言葉は会社という枠を超え、我々バックオフィス業界にも浸透しているという証左となります。
日本においてクラウド会計システムが誕生して約10年。ベンダーと会計事務所が協力してここまでオープンに業界を盛り上げようとしている、という事態に好転するとは思ってもみなかったです。そして、ここから更に盛り上がるものと確信しています。我々も「マジ価値」を考えるあまり、freeeに厳しい意見を述べてしまうことも多いのですが、それをしっかりと受け止めて開発へと展開してくれる会社のスタンスに非常に好意を持っています。
良く勘違いされるのですが、我々バックオフィス業界は、AIにより無くなる業種ではありません。AIと共存して発展できる業種です。これから、freeeが「マジ価値」という理念のもとに次の一手をどのように出すのか、我々会計事務所も非常に楽しみにしています。
その未来は、きっと、明るい。
連載「シゴテツ -仕事の哲人-」、freee佐々木大輔CEOの第7回(最終回)です。
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スモールビジネスを、世界の主役に。そんなミッションを掲げ、急成長を遂げているのが「クラウド会計ソフト freee」など、中小企業向けバックオフィス機能のプラットフォーム事業を展開するfreeeだ。手作業に頼っていた経理作業の自動化という“新常識”を世の中に広め、2019年末にはマザーズ上場も果たした。Googleから転じて8年前に創業した佐々木大輔氏が語った仕事の哲学とは?(全7回)
組織を強くするために、リーダーとしてできることは、言葉を探して、磨くこと。
ベンチャー企業でも、大企業でも、あるいは学校や家庭でも、共通することかもしれません。
「これから会社を大きくしたいなら、もっと現場に任せないとダメだ。メンバー全員が、僕と同じ価値基準で意思決定できる。そんな組織へと変えていこう。
そう考えを切り替えてから、言葉を探して、磨き上げるようになったのです。
時間は年単位でかかりました。正確に言うと、今も続いています」
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