【尾崎容子】多死社会日本、訪問診療医が実践する理想の看取り
もう積極的治療は難しく余命を考えるようになった時、あなたはどこで最期の時間を過ごしたいだろうか。
訪問診療医の尾崎容子氏は、人生の終末期を自宅や施設で過ごす人を支え、多くの人を看取ってきた。最期までその人らしく過ごせるように寄り添い、支える家族や周囲の人に「看取り勉強会」を開く。
「知らないことで不安になる。身体の弱りや死について、きちんと知識を持つことで不安は減ります」と語る尾崎氏の看取りのあり方とは。(全7回)
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今回の「シゴテツ -仕事の哲人-」は、京都市内で在宅医療専門のクリニックを開く訪問診療医の尾崎容子氏です。
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高齢化社会日本。2025年には年間150万人以上が死亡し、ピークとなる2040年には168万人が死亡すると予測される。介護や看取りはもう他人事ではない。そして、自分自身もいつかは迎える「死」。
もう積極的治療は難しく余命を考えるようになった時、あなたはどこで最期の時間を過ごしたいだろうか。
訪問診療医の尾崎容子氏は、人生の終末期を自宅や施設で過ごす人を支え、多くの人を看取ってきた。最期までその人らしく過ごせるように寄り添い、支える家族や周囲の人に「看取り勉強会」を開く。
「知らないことで不安になる。身体の弱りや死について、きちんと知識を持つことで不安は減ります」と語る尾崎氏の看取りのあり方とは。(全7回)
取材を担当した岩辺です。読んでいただきありがとうございます。
介護、看取り、死・・・誰もが関係する問題ですが、なかなか簡単に話せるテーマではないかもしれません。しかし、尾崎先生にお話を伺っている間、多くの時間を笑っていた気がします。
「知らないことが不安や恐れを生む。知識は力です」
と話す尾崎先生。
患者さん、ご家族など周囲の人、看護師さんや介護士さんなど関わる人たちに、介護や看取り、身体の弱りをきちんと説明していくと、みんなの顔がやらわいでいくそうです。
「よかったよかった」と最期を迎える。それはどうしたら可能なのでしょうか。
7回の連載で、ぜひそれが伝わったら幸いです。
住み慣れた自宅で穏やかな最期を迎えたいと希望される患者さんは多いですが、実際にそれができているのはまだまだ少ない現状があります。そばで見守る家族への介護負担や、心理的な不安がネックになっています。
高齢化先進国である日本がこの課題をどう解決するか。尾崎さんの取り組みは今後世界のお手本になってくると思います。このシリーズ、楽しみです。
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