【直撃】売りは緻密さ。ゼンリンの地図戦略を問う
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注目のコメント
ゼンリンさん。
元々は、「善隣(ぜんりん)」が社名の語源。
つまり、「隣人は善、お隣さんは良い人」ということ。
もともと、地元(確か大分)のお祭りのために、協賛金を集めなくちゃ、となった創業者が、誰が払って誰が払ってないのか?それをチェックするために、近所をくまなく歩いて、表札を確認して、住宅地図を作ったのが最初のきっかけ。
だから、住宅をくまなく人が歩いて地図をつくる…が基本なんですよね。
でも、確かにスピードは課題。
あと、冬は雪に埋もれる地域とかはどうしても季節限定の「くまなく歩き」になるから、チェックや更新が遅れたり、ですね。「緻密さをとるか、鮮度をとるか」という
問いかけはもうすぐ意味のないものになると思う。
なぜなら、鮮度(更新頻度の高さ)は、精緻さ
に向かってまっしぐらに進む王道だからだ。
さらに、自動運転が社会のデフォルトになれば、
更新頻度は限りなくリアルタイムであることが
求められるようになるのは明らか。
不動産の評価を行うのに、ゼンリンの地図は今は
役に立っているが、これも登記がデジタル化され
売買や賃貸の取引データが効率的に利活用される
環境が整備されてくれば、必ずしも必要ではなくなる。
守りに入ったら負け。テクノロジーと資金力が世界を
変える局面に入った、ということがよく分かるインタビュー。一年前、Googleマップが「劣化」したと話題になりました。Googleがゼンリンの地図から自社製のものに切り替えたことが原因です。
ゼンリンの地図は、毎日1000人もの調査員が一軒一軒歩いて情報を収集しています。だからこそ世界でも類をみない緻密さですが、一方でコストもかさみます。これからゼンリンはどう戦っていくのか。社長にお伺いしました。