[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>が下落して取引を終えた。米アップル<AAPL.O>が前日、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で1─3月期の売上高が予想に届かない可能性があると警告したことを受け、米企業全般へのウイルスの影響を見極める展開となった。

ただ、両指数は日中安値から切り返し、下げ幅を縮小。アップル株も終盤に下げ幅を縮小し、ナスダック総合<.IXIC>はわずかに上昇した。

アップルは、スマートフォン「iPhone」の中国での生産と需要が影響を受けるとし、最近示した1─3月期の売の上高目標を達成できない見通しだと明らかにした。[nL4N2AH3MC]

同社株は1.8%安の319ドルで終了。一時、314.61ドルまで下落していた。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング部門マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「明らかに歓迎されないニュースだったが、深刻な事態だとは思わない」と指摘。

「投資家は、情報技術セクターや市場全般への影響を見極める上で、アップルの発表に過度な懸念は示していない」との見方を示した。

ただ、この日はアップルのサプライヤー株も売られ、クアルコム<QCOM.O>、ブロードコム<AVGO.O>、コルボ<QRVO.O>、スカイワークス・ソリューションズ<SWKS.O>はいずれも1─2%程度値下がり。

中国市場へのエクスポージャーが大きい半導体メーカーが下落し、フィラデルフィア半導体株指数<.SOX>は1.4%安。S&P情報技術株指数<.SPLRCT>は0.4%下落した。

小売大手ウォルマート<WMT.N>は年末商戦を含む第4・四半期(2019年11月─20年1月)決算がさえなかった上、今年度のオンライン売上高の伸びが鈍化すると予想した。ただ、株価は1.5%上昇した。[nL4N2AI3QN]

食品大手コナグラ・ブランズ<CAG.N>は6.1%急落。通年の利益と売上高の見通しを引き下げた。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.37対1の比率で上回った。ナスダックでは1.21対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は72億3000万株。直近20営業日の平均は76億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 29232.19 -165.89 -0.56 29282.78 29330.16 29116.81 <.DJI>

前営業日終値 29398.08

ナスダック総合 9732.74 +1.57 +0.02 9679.04 9747.68 9675.80 <.IXIC>

前営業日終値 9731.18

S&P総合500種 3370.29 -9.87 -0.29 3369.04 3375.01 3355.61 <.SPX>

前営業日終値 3380.16

ダウ輸送株20種 10865.58 +2.66 +0.02 <.DJT>

ダウ公共株15種 960.89 +5.54 +0.58 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1929.12 -27.44 -1.40 <.SOX>

VIX指数 14.81 +1.13 +8.26 <.VIX>

S&P一般消費財 1043.39 +0.85 +0.08 <.SPLRCD>

S&P素材 379.17 -0.86 -0.23 <.SPLRCM>

S&P工業 708.80 -4.00 -0.56 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 662.61 -2.74 -0.41 <.SPLRCS>

S&P金融 511.60 -4.58 -0.89 <.SPSY>

S&P不動産 259.31 -0.40 -0.15 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 406.42 -3.40 -0.83 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1205.08 -4.45 -0.37 <.SPXHC>

S&P通信サービス 192.26 +0.76 +0.40 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1782.23 -6.24 -0.35 <.SPLRCT>

S&P公益事業 359.13 +2.80 +0.79 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.56億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23200 0 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 23190 - 10 大阪比 <0#NIY:>

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)