[メルボルン 18日 ロイター] - 豪英系資源大手BHPグループ<BHP.AX><BHPB.L>が18日発表した上半期(7─12月)の決算は、好調な鉄鉱石価格などが寄与して5年ぶりの好決算となった。

新型コロナウイルスの感染拡大については、現時点で事業に大きな影響は見られないとし、1─3月期中に終息すれば、経済への影響は限定的にとどまるとの見方を示した。

上半期の中核利益(継続事業ベース)は51億9000万ドルと、前年同期の40億3000万ドルから増加し、2015年7─12月期以来の高水準となった。VUMAフィナンシャルがまとめたアナリスト予想は、52億8000万ドルだった。

2019年を通じて鉄鉱石価格が好調だったことに加え、中国が減速する経済の下支えのため刺激策を打ち出したことが、増益に寄与した。

マイク・ヘンリー最高経営責任者(CEO)は、感染が広がる新型コロナウイルスについて、事業への大きな影響は今のところ見られず、顧客の支払いも滞っていないと指摘。需要は引き続き底堅いとの見方を示した。

同氏は、脱炭素社会に向けた取り組みを進めていることも明らかにした。将来に備え、銅・ニッケル分野で探査や企業買収を通じたエクスポージャー拡大を目指しているとしたほか、適正価格で買い手が見つかれば、一般炭資産を売却する用意があると述べた。

上期の中間配当は1株当たり0.65ドルと、前年同期から0.10ドル引き上げたが、アナリスト予想(0.71ドル)は下回った。

フリーキャッシュフローは37億ドル。前年同期は36億ドルだった。

*内容を追加しました。