日産が追加の構造改革へ、事業を断念する分野も
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日産は、およそ30年前までは、生産台数だけでなく、製品ラインナップ、販売網等あらゆる面でのトヨタとの競争を意識していたように思う。
残念ながら、それは、きちんとしたベンチマークではなく、単なる比較であり、模倣ですらなかった。
結果は、資金力や経営力などの差から、事業構造を歪めてしまい、収益力が瓦解したことは事実が示す通りだ。
このことは、日産単独の構造改革から、ルノー出資後のリバイバルプランの実行におけるアンチテーゼだった。つまり、大事なのは、トヨタについても、GMについても、情緒的比較ではなく客観的ベンチマークだった。
マスコミが喧伝する生産台数によるメーカー間のリーグテーブルは、明らかな間違いだ。質を無視した量の比較だからだ。大型トラックも小型乗用車も同じように1台と数えることに何の意味があるのか?事業分野の違い(乗用車・商用車の違い以上に、自動2輪事業の有無、産業機械や船舶事業の有無、販売金融事業の規模など)を調整しない収益比較に何の意味があるのか?
記事には日産の幹部が「デパートのような事業展開」を反省した言ある。全く驚きだ。
デパートにならないことが至上命題だったのに、また、複数の「専門店」が提携した格好がアライアンスの狙いだったのに、どこで間違えたのか?
今回の収益悪化は、30年前の悲劇の繰り返しのようにしかみえない。内田さんが言っていることは、当時のトップが言ったこととまるで同じだ。
一度目は悲劇、二度目は喜劇、三度目は惨劇。
ルノー株式の売却で資金繰りを確保し、製品開発力を保持し、製品ラインナップを充実させることだ。
EVへの偏向で車の内製開発力を棄損させてしまっただけでなく、「車作り」への尊敬まで傷つけてしまった。
内田さん、貴方をよく知らないが、リバイバルの要素やヒントは日産の内部にある。それをどう組織し、発揮させるかだ。
「不採算事業」にしてしまった貴方達が、「不採算事業」と断定し、切り捨てるのは無責任すぎる!その事業で頑張ってきた者達まで切り捨てることになるのを分かっているのか!