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家電、住宅関連機器、車載機器、電子機器、FA機器等の開発、生産、販売、サービスを行う総合電機メーカー。アジア中心に米州、欧州等に海外展開。2022年4月から持株会社制へ移行。
時価総額
3.53 兆円
業績
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特に近年、会計基準が変わり、取材を通じて直観的に得られる利益の増減と、決算会見でみる数字上の利益の乖離が大きくなりました。
そうした現状、改めて基本的な会計・財務の見方の重要性が増しているように感じています。
今回、パナソニックの稼ぎの衰えを題材とさせていただきました。とはいえ、実際に取材を通じて感じたのは、「パナには優秀な人材がごろごろいるな」です。企業ブランドと経営理念、それらによって人を惹きつける魅力は、今も一級だと思います。同時に、こうした伝統が変革の重しにもなる。今のパナソニックの「奮闘」は、あまねく日本企業にとって参考になると思っています。
ある意味、当期利益だけが真実。
昭和の時代に最高益をあげてから、更新されてない。電機の中では、ここだけ。多くの会社が、90年代のバブルや、ITバブルなどで最高益を更新したというのに。通信工業や九松の合併も、電工や三洋の合併も、その場凌ぎ。経営重心から見ても、ポートフォリオが、かつての日立や東芝より、広がっている。
トヨタの子会社になるしかないかもしれない。
黒字だったとしても、ギリギリ黒字であれば資本コストは賄えずに価値があるうちに売却する方が理にかなっている場合がある。特にパナのようなコングロの場合は稼げる事業で稼いで、それを成長期待が高い事業に投じるサイクルが重要で、そこが機能しなければ企業として一体運営している意味がないと資本市場は見る(いわゆるコングロディスカウントや、カーブアウトへのプレッシャー)。
株主資本等合計の過去推移(2016年3月→2019年12月期)をみると、パナは1.7兆円→2.0兆円に対して、ソニー2.5兆円→4.2兆円、日立2.7兆円→3.2兆円で、ソニーが圧倒的に蓄積している状況が伺える。稼ぎと還元のバランスはあるが(ソニーは配当少ない)、それでも一番稼ぎ→再投資のバランスが上手く働いている。
パナが今持っている資産は何か?
個人的には、ブランドではないと思う。生活の幅広い領域へのプロダクトライン、生産設備、営業チャネル。ブランドがあるから(「パナだから」)人財が集まるというより、これらをネット企業は持っていないから持っているパナに来る。だから「くらしアップデート業」を目指せる素地がある。
モノを作るのではなく、価値提供をするための手段にモノづくりをとらえられるかがキーだと思っている。あとはそれを全て社内でやろうとせず、連携できるか。
物づくりに固執せず、ソフトへの移行をめざしているようです。消費者を対象にするのか、B2Bでいくのか。熟考が必要です。
物づくりにこそ力を入れるべきだという考え方もあります。日本人のきめ細かさ、日本文化という遺伝子を持った人たちのデザイン力を生かせるのは、物づくりです。
その物をサブスクリプションモデルにすればいい。
姫路のパナソニック液晶などはまさにその代表で5年前に撤退していたとしても何もおかしくなかった。恐らくは車載とのシナジー効果を狙ってパナソニックに残していたのでしょうけども、パネルから作る必要は無く、車載機器メーカーの競合他社と競争していく上ではパネルは買ってくれば良いね、となったのでしょう。でもそれは前から分かっていたこと。事業を再構築したり工場を閉じたり従業員を解雇したりするのは勿論体裁の悪い話だし、できればそうしないでなんとかしたい、というのは肯ける一方で、本当にこの事業が必要か?というもっとドライな視点での経営判断が求められていたように思う。
プラズマを閉じた津賀さんが今こうして太陽電池も半導体も液晶も閉じていってるわけだが、このまま再構築に向けた事前の事業整理を津賀さんの代で終わらせられればと思う。
むしろ、この時代、事業構造の見直しは常に考えているくらいで普通では。
ベンチャーでは「ピボット」と言うが、大企業は中で、たくさんのプレイヤーがピボットしまくっている感じでしょう。
https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/pdf/2019_3q/3q_financial_results_j.pdf
申し訳ないですが、資料を見に行きました。が、こちらもわかりづらいですね…
「原因の一つは、管理能力やオペレーション力の欠如だ。」
知りたいのはこの先にあることです。日本企業の得意技だと思いますけど、管理もオペレーションもうまく回せないとしたら、それはなぜなんでしょう…
「もう一つの要因は、事業の選択と集中が不十分な点だ。」
こんなことも皆が気づいていることであって、なんでやめられないのか?が知りたいことです。
って、言いたい放題してしまいましたが、それは読み手が考えればいいことですね。
考えてみよう…
何故なら「新しいこと」のほとんどは「やめること」になるからです。
それが新事業開発の宿命であり、本質です。
「始めること」と「やめること」を同じくらいポジティブかつ、スピード感を持って進められることが一番大事です。
そう考えると、私は、この記事のお題自体が意味をもたないと思います。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません