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経済ニュースを「数字」でつかむNewsPicks編集部オリジナル連載。NewsPicksが注目する企業の決算・会計から、マーケットの話題、投資まで。様々なテーマを「キーナンバー」で読み解くことで、ビジネスパーソンに必須の「数字感覚」を養おう。
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総合飲料メーカー。国内ビールメーカー4強の一角。一番搾り、のどごし生が主要ブランド。キリンビバレッジやライオンなどの酒類・飲料事業の他、医療用医薬品の製造・販売を行う協和キリンなどを子会社に持つ。
時価総額
1.92 兆円
業績
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一方で、健康領域へのシフトもライバルが多く、茨の道です。決算会見では約3分の1の株式を取得したファンケルとのシナジーについて説明していましたが、上手くワークするかどうかは分かりません。
日本を代表するビール企業が、「医・食・ヘルスサイエンスの会社」に変われるどうか。注目です。
2018年度→2019年度でセグメント変更があって、長期トレンドが把握しにくいのだが、2018年度までの実績で言うと国内は売上は伸びてはいないが、利益はコストダウンなど含めて伸びている。
それを海外に投資してきたが、記事にもあるように減損が出たり、売却したりと、経営の失敗を認めざるをえない状態。
そのなかで、経営判断として再投資がよいのか還元がいいのか。経営力への疑義があり、再投資より還元を求める株主がいるということ。
上場するのであれば、それは株主から監視を受けるということ。経営結果を出していくことが重要だし、プレッシャーがあるなかでは収益性や還元などにもっと前向きにならざるを得ないと思っている。
https://newspicks.com/news/4634239
ただ、多角化への注力度合いはそれぞれで、キリンは一定のリスクを取りながら資本を投下し、本気で事業の軸足をずらそうとしているように見えます。
PBR キリン:2.26 アサヒ:1.75 サントリー食品:1.88 サッポロ:1.13
自社株買いで一時的に株価が上がれど、中長期で成長が見込めないビール事業だけでは、いうれ企業価値は下がります。
そう考えると、ファンケルへの出資など、医薬・バイオ領域におけるお金の使い方に疑問を投げかけることはあれど、医薬そのものを売却しろという提案は暴論に聞こえます。
ビールは大好物なのですが、これほどまでに市場が減速しているとは、驚きです。
このレポートにはキリンの苦悩が描かれています。この試練がバネとなって、大きく飛躍することでしょう。乱世には麒麟が来る!
一週間前、Bloombergの記事で「半導体試験装置の製造などを手掛けるアドバンテストのニコラス・ベネシュ取締役」として紹介されていたので、Bloombergに連絡しました。このような書き方では誤解を生むので、今後報道する時は直してください、とお願いしました。私の独立性とバックグラウンドが正しく報道されるよう、その記者に伝えた事をここに書きます。
1)私のメインの仕事は、公益社団法人会社役員育成機構の代表理事として務めておいます(https://bdti.or.jp/)。このメーンの仕事とは関係なく、私は2013年に日本のコーポレートガバナンスコードの提唱者であり、今現在はイマジカグループ社(証券コード:6879) の独立社外取締役およびアドバンテスト社(証券コード:6857)の独立社外取締役を務めております。
2)IFPに初めて会ったのは3か月前でした。その時までIFPの存在さえ知りませんでした。その時の主な話題は「日本のコーポレートガバナンスの最近動向」でした。その後、「指名してもいいですか?」とお願いされました。IFPと会ったのは二回のみです。
3) キリンホールディングスにもIFPにも何度も主張しておりますが、私のスタンスは全く独立的です。IFPに指名されたからと言って、私はIFPの意見に同意するわけではありません。私の独立取締役としての「哲学」は、就任した後に全ての事実関係および分析情報を集め、審議した上で物事(特に戦略等重要課題)について自分で判断し、自分の意見をまとめることです。この「哲学」は私にとってとても大事です。逆に言えば、私自身の指名案以外、当株主提案のバイバック等についての意見は現時点では持っていません。
IFPには、「取締役会は常に企業の戦略を評価し、場合によって微調整又は大胆な舵取りをする責務があります。取締役会に入った際は必ずしも貴社の意見に同意しないかも知れません。それでもいいですか?」と何度も主張してきました。IFPからは「それでもいい」という返事が返ってきたので、株主提案で指名されていいと思いました。
私の履歴情報:
https://bdti.or.jp/contributors/nicholas-e-benes/
ガーデンプレイスを初めとした好立地の不動産を保有。
本業の酒類売上約2700億
不動産の売上は約240億だが営業利益でいうと
ビール約110億、不動産約110億で同等の稼ぎ。
サッポロ140年間の歴史の中で積み立てた内部留保1700億
50年ほど前から買い進めた不動産の含み益は推定1800億
何千何万人という人間が140年間働いて産み出すマネーと
不動産では戦いにならない。
好立地の事業用不動産賃貸業は強い。
当たり前だが今の事業の連続性では限界あるので、非連続なアクションが必要だと思うのですが、この議論は変化点にはどうしても起きてしまう。結果で示すしかない。今の株主構成で、2兆の売上の図体で物凄い大変だと思うけどすごいなと思います。
==
FPは、キリンが近年進めるヘルスサイエンス事業やファンケルの株式取得が市場で評価されておらず、企業価値が50%以上も過小に評価されていると指摘。
しかも、医薬やバイオ領域では中核である酒類・飲料事業とのシナジーを得られず、コングロマリット・ディスカウントを生んでいると主張している。
==
キリン派
・成長事業である医薬事業を切り離すのはナンセンス。シナジーを説明できるか踏ん張りどころ
IFP派
・確かにシナジーは無さそう
・ファンドの目標リターンのための自社株買い?
・ポートフォリオ構成として専業会社でいて欲しい
皆さまのコメント踏まえた所見。
ドライですが、真に生かすべきは会社でなく事業。今後医薬事業が拡大した時、ビール事業の経営陣に経営される医薬事業ってどうなの??と感じなくも無いので、、シナジー無いなら切り離しが互いに良さそうです。