[東京 17日 ロイター] - 不動産経済研究所が17日発表した1月の首都圏(東京都、神奈川、埼玉、千葉各県)新築マンション発売の1戸あたり価格は8360万円となり、1990年11月(7497万円)を上回り、過去最高を記録した。例年、供給が少なくなる時期に高額物件の供給が増加した。

1月の発売は前年比34.5%減の1245戸。このうち東京都区部は59.0%を占めた。首都圏の1戸あたり価格の8360万円は、前年比2707万円(47.9%)上昇、前月比で2484万円(42.3%)上昇した。東京都区部の価格は1億0511万円となった。

同研究所調査部は、1月の価格上昇の背景について、例年1、8月は供給が少なくなる時期にあたり、そのタイミングで高額物件の比率が上昇した一方、都区部に比べて低価格の埼玉・千葉の発売戸数が大幅減少したことなどを挙げている。

昨年の首都圏のマンション発売価格は5980万円で、年間の過去最高は90年の6123万円。同研究所調査部によると、コスト増の影響もあり、今後も高止まりの傾向が続く可能性があるという。

(内田慎一)