米疾病対策センターのような組織、考えていきたい=安倍首相
コメント
注目のコメント
CDCは、幅広い疾病管理を行う公的機関で、感染症が拡大した際、調査、対策を継続的に主導する専門機関です。米国に限らず、中国やヨーロッパもCDCを持っており、各国の感染症対策を司っています。
日本には現状、相同機関がありません。今回のCOVIDへの対応というよりも、将来的に同様のエピデミックが生じた際に、調査、対策を主導できるよう準備するのは、正しい方向性と思います。
考えられる課題の一つは人材不足で、米国などと比べると、感染症専門医や疫学者が不足しています。
厚生労働省はこれに先んじて、IDESというプログラムを策定し、人材育成を行なってきています。
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html?fbclid=IwAR3R2WOa3Ja0sKRsoxqh8LHyaATAsQOZefL9p578kHhG8a69p-bGcKhYKFo
国立感染症研究所に加えて、このIDES卒業者や国外の経験者などが中心となり、先進諸国からの支援も受けながら形成していくのが現実路線かと思われます。日本版CDCの検討は必要ですが、その際には健康保険の皆保険がある日本とない米国の違い、また「かかりつけ医」という制度が進んでいる日本の事情等も考慮に入れて、適正な日本版CDCのあり方を検討するべきだと思います。