ついに動き出した電子マンガ「中古売買」の成算
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海賊版対策が功を奏し正規版の流通が高まる電子書籍。2次流通・中古売買の流通仕様を開発中という。出版社や著者にもメリットのある形で実装できるのかが気になります。一方、記事には、ブロックチェーンを使ってデータを永久保存することで電子書店が閉鎖された場合もユーザーを保護する、という記述。この機能は期待。自分が買った作品がなくなる事態を避ける仕組みはコンテンツ業界の宿題だと考えます。
技術的に出来る出来ないというのは抜きにして、デジタルデータという現物が存在しないものを二次流通させるという概念はイマイチ理解できていない。
そもそも電子書籍は、印刷・物流コストがかかってないのにリアルな書籍と同額で売られているケースも多く、むしろそれを安くすることで圧倒的に販売量を増やす、ということを考えた方が良いのではないか。
例えばマンガが1冊100円なら、何の躊躇もなしにどんどん購入すると思うし、販売量はすごく増えるはず。
また、新しい潮流としてSNS上でマンガを見る(Twitterマンガ、インスタマンガ、YouTubeマンガ動画)というのも増えてきていて、SNSマンガは基本無料(人気が出たら広告モデルが多い)なので、そちらに若年層からユーザーが流れていく、ということも現実的にあり得る。
ということを前提にしたビジネスモデルの再考をすべきタイミングかなと個人的には思います。限界コストほぼ0で無限に生産・配布できるのがデジタルコンテンツの最大の特徴ですが、既存のビジネスに合わせて敢えて有限化するという流れが興味深いですね。
物理的にリソースが制約されているわけではない以上、高度に政治的な決着になるのでしょうが、そうした取り決めがどれだけ成立するのか、気になるところです。
個人的には電子マンガよりも、キャパシティの限られているライブやスポーツイベントにこそ、2次流通市場を早々に普及、成立させてもらいたいものです。