【LEAP】次世代に伝えたい「会社の価値を見極めるスキル」

2020/2/16
生き馬の目を抜くビジネス環境の中で、企業が長期にわたって繁栄するための唯一の方法──それが「リープ(跳躍)」だ。
気鋭の経営学者であるIMD教授のハワード・ユー氏によると、リープとは企業が「新たな知識領域」へとシフトし、その領域での活動を一気にスケールさせることだという。
このプロセスを繰り返すことで、企業は持続的な繁栄を享受することができるのだ。
インタビュー最終回では、現在進行系の事例から、リープへのはずみをつけるための方法論を探っていきたい。
【新】経営学の最新理論が解き明かす「絶対王者」の条件

「外部の力を借りる」大切さ

──昨日は、企業が「リープ」を成功させるための諸条件を解説していただきました。これらの条件を満たしていれば、どの企業でもリープは可能だということでしょうか?
ユー その通りです。
経営者にリープについて話をすると、「それって、IT業界に限った話ですよね?」といった反応を受けることがよくあります。製造業や運送業など、古くからある業界の人ほど、「うちの会社にリープは難しいのではないか」と考えがちです。
しかし、消費財メーカーであろうが、物流会社であろうが、ヘルスケア会社であろうが、どの業界であってもリープは可能なのです。
リープを阻む主な要素は昨日お話しした通りですが、各業界を見渡せば、それぞれに固有の問題も見えてきます。