[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約1%上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響は短期的なものにとどまるとの観測のほか、中国人民銀行(中央銀行)が景気減速の回避に向け一段の刺激策を打ち出すとの期待から、原油先物は週間ベースで1月初旬以来初めて上昇に転じた。

清算値は北海ブレント先物<LCOc1>が0.98ドル(1.74%)高の1バレル=57.32ドル、米WTI原油先物<CLc1>は0.63ドル(1.23%)高の52.05ドル。

週初からは北海ブレント先物が5.23%、米WTIが3.44%上昇した。

ただ、シタデル・マグナスの商品(コモディティー)戦略部門責任者、ヘリマ・クロフト氏は「おおむね中国に起因する要因で原油需要が崩壊し、世界的な需要動向に影響が波及するというのが引き続き基調的なシナリオ」と指摘。UBSもコモディティー需要を巡る懸念は払拭されないとし、向こう数週間はボラティリティーが高まると予想。ただ、 中国の経済活動、およびコモディティー需要は第2・四半期から回復するとの見方を示した。