[13日 ロイター] - 米アルファベット傘下グーグル<GOOGL.O>は13日、ビッグデータ分析の英国の非上場企業、ルッカー・データ・サイエンシズに対する26億ドルでの買収を完了したと発表した。英規制当局の競争・市場庁(CMA)から承認が下りた。

米司法省とオーストラリアの競争当局は既にこの買収を承認済み。

グーグルは昨年6月に、クラウド部門「グーグルクラウド」の大規模データ管理ツール「ビッグクエリ」の成功をさらに強化するため、ルッカー買収を発表。グーグルクラウドの最高経営責任者(CEO)に就いて間もないトーマス・クリアン氏にとって、初の大型買収だった。

CMAは買収で、データ分析ツールやソフトウエアの市場でのサービスの質や競争に悪影響は出ないと結論づけた。ユーザー企業はマイクロソフト<MSFT.O>やオラクル、SAP、IBMなどを選ぶこともできるため、競争の阻害にはならず、値上げや質の低下につながることは考えにくいとした。

グーグルクラウドは企業向けのインフラやコンピューターツールのレンタル収入で、アマゾン<AMZN.O>とマイクロソフトに大きく水をあけられている。