【新】経営学の最新理論が解き明かす「絶対王者」の条件

2020/2/14
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、経営学界の若きスターとして注目される、IMD教授のハワード・ユー氏だ。
『イノベーションのジレンマ』で知られる故クレイトン・クリステンセン氏の愛弟子でもあるユー氏は、著書『LEAP ディスラプションを味方につける絶対王者の5原則』(プレジデント社)の中で、こう述べている──。
どんな価値提案も、それにどれほど独自性があっても、脅かされないことはない。

よいデザインや優れたアイデアも、それを企業秘密にしても、特許があっても、結局はまねされる。

こうした状況の下で、長期にわたって成功するための唯一の方法は「リープ(跳躍)」することだ。”
ユー氏が提唱する「リープ」とは、どのような概念なのか。今回、NewsPicksは来日したユー氏から、じかに「講義」を受ける機会に恵まれた。
過酷なビジネス環境を生き延び、絶対王者として君臨する組織の「条件」を、全3回のインタビューで解き明かしていこう。
ハワード・ユー/世界トップクラスのビジネススクールIMD(スイス・ローザンヌ)教授。同スクールのエグゼクティブ向けコース、AMP(Advanced Management Program)ディレクター。2011年にハーバード・ビジネス・スクールにて博士号を取得。専門は戦略とイノベーション。リクルートの戦略について共著したケースは、世界的な賞を受賞。『LEAP ディスラプションを味方につける絶対王者の5原則』も、各メディアから高い評価を受けている。

長年トップに君臨する企業の共通点