【解説】孫正義が決算で語った「大赤字・WeWork・柳井正」

2020/2/13
真っ赤っかの大赤字」から3カ月──。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が2月12日、2019年10〜12月期(第3四半期)の決算発表に臨んだ。
3カ月前の2019年7〜9月期は、10兆円の運用額を誇るソフトバンク・ビジョン・ファンド事業で1兆円近くの営業赤字を出し、他の事業も含めるとマイナス7,044億円の営業赤字となった。
15年ぶりの赤字に転落する結果となり、孫会長自身が「台風というか大嵐で、真っ赤っかの大赤字」と言う始末だった。
今回の2019年10〜12月(第3四半期)の成績は、本業のもうけを示す営業利益が、26億円の黒字で、なんとか利益幅をプラスに戻した。
孫会長は、今回の四半期決算発表を「潮目が変わった」と言って始め、「潮目が変わった」と言って締めた。
100分超の“決算会見ショー”で何を語ったのか。そのポイントを、NewsPicksが解説する。
(写真:gettyimages/NurPhoto / 寄稿者)

ファンド「大赤字」の行方

ソフトバンクグループの2019年4〜12月の9カ月間の業績は、売上高が前年同期比でマイナス1.1%の7兆0,898億円、営業損益は130億円の赤字に転落。