[11日 ロイター] - ソフトバンクグループ<9984.T>が出資する米シェアオフィス大手ウィーワークは11日、新たな財務目標を発表した。フリーキャッシュフロー(純現金収支)の黒字化目標を1年前倒しして2022年としたほか、今年は四半期の売上高で初の10億ドルを達成するとした。

この日発表した財務目標は、マルセロ・クラウレ会長の5カ年再生計画の一環。24年までにフリーキャッシュフローを10億ドル超とすることを目指す。

またフリーキャッシュフローを22年にトントンにできた場合、将来の成長のために25億─30億ドルの流動性上積みを想定している。

同社は2019年末時点で世界140都市で739カ所のシェアオフィスを運営するが、2021年までに1000カ所に増やし、加入者は23年までに100万人を見込む。

新規株式公開(IPO)計画の撤回などで企業価値が大きく毀損(きそん)したウィーワークは経営立て直しに向け、今月初めに不動産業界での経験が豊富なサンディープ・マサラニ氏を最高経営責任者(CEO)に迎えると発表した。11日には取締役会メンバーの刷新を発表。元ゴールドマン・サックス幹部のマーク・シュワルツ氏ら3人が退任する。