[10日 ロイター] - 中国自動車メーカーの吉利汽車<0175.HK>は10日、傘下のスウェーデン自動車大手ボルボ・カーズと合併に向けた協議を行っていると明らかにした。香港やストックホルム証券取引所で上場する可能性があり、より強固でグローバルな自動車メーカーの設立を目指す。

吉利汽車の親会社の浙江吉利控股集団[GEELY.UL]は2010年に、ボルボを米自動車大手フォード・モーター<F.N>から買収した。吉利の売上高は自社の製品にボルボの技術を取り込んだことで、2015年から増加した。

浙江吉利の李書福会長は「個々のブランドの競争上の優位性と統一性を維持しながら、グループ内の相乗効果の強化を狙うとともに、この機会についてさらに調査するため、ボルボ・カーズのサミュエルソン社長兼最高経営責任者(CEO)と連携することを楽しみにしている」と説明した。

ボルボの資産を組み入れることにより、香港市場に上場する吉利の評価額がどの程度、上乗せされるかは不明。関係筋によると、ボルボ・カーズと親会社のボルボ・グループは18年に上場計画を撤回する前に、ボルボ・カーズの評価額を160億ー300億ドルとする新規株式公開(IPO)を協議していた。