なぜ日本アニメは世界で愛される ディスニーとは対極の「ガラパゴスの力」
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ディズニーがどの国でも受け入れられるよう最大公約数的なつくりになるのに対し、ガラパゴス的進化を遂げた日本アニメだから可能になった多種多様な物語設定。「日本アニメが海外で人気」はよく知られた話ですが、その秘密を世界をめぐって探った力作ルポです。筆者のアニメへの造詣の深さというか傾倒ぶりというか、遺憾なく発揮されています。
海外でもNetflixやhuluで気軽に日本のアニメが観られる。ドラマは全然配信されないが、アニメはかなりの作品が見られる。この差は大きい。Netflixなら簡単にNetflix進出国に海外進出できる上に多言語字幕対応される。
こうなる前から日本のアニメは海外でもウケていてナルト、ワンピース、ドラゴンボール、近年だと進撃の巨人など非常に人気が高い。
同僚のアメリカ人がまさにコミコンとか行くほどのアニメ好きだが、fateは面白いから観ろと言われてどんだけ詳しいんだよ、となった。
確かに登場人物がとても多くてドラマシリーズみたいな作りなんだよね、日本の漫画やアニメって。作家性にその作品作りの特殊性を見出してるのはまさにそうなのだろうな。漫画にしろアニメにしろピクサーみたいな集団製作体制って全然出てこないものなあ…同僚のエストニア人の日本語話者は全員アニメ見てます。というかアニメとかが無ければあえて日本語を学ぶということはないのでは?
が、各国のオタクイベントに行くと競合はディズニーではなくesports系のゲームだなと思うし、ゲームに関しては日本は任天堂とスクエニあれど、LoL、オーバーウォッチ、フォートナイトなどに比べるとまだ見劣りする感。
いまはNetflixが硬派なアニメを買いあさり、中国のiqiyiがアジアにウケる萌系を買っていて、資本的な意味でいうと大分日本は負けている。アニメスタジオも大手から労基が入って受注した作品の納品ができない、またはコストが上がって赤字決定など大分シリアス。
アニメスタジオは増えているが全体的なアニメーターは増えていない。そんな中で一期で70作品など出てきて飽和状態。からの上記資本問題。
一方でコスプレ市場のような二次創作市場は世界的に旺盛で、コスプレの材料(ウォーブラのような熱で造形できるプラスチックや、EVAフォームなど)は世界で2兆円規模。Etsyでは年間1000万円衣装制作で稼ぐ人もいるが、このあたりのお金は作者に還元されない。
ファンの熱が作者に戻るようなエコシステムがあれば歴史(子供の頃からファンという人の総数)と作品数で勝ち目のある日本はまだやっていけるのでは、と思うけど、著作権周りはまだまだ先が長そう。