トランプ氏、弾劾調査で証言した政府高官2人を更迭
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もちろん大統領の権限内のことではありますし、ホワイトハウススタッフには大統領への忠誠が求められているのも確かです。が、政府中枢のスタッフの忠誠は最終的には国家に対するものです。国家のために必要と判断した証言で事実を述べ（宣誓下ですから事実と異なった証言をすれば罪に問われます）、その結果が更迭というのは、釈然としない思いが残ります。
想定されていた動き。特にビンドマン氏の方は発言内容からも解任が近いと思われいました。ソンドランド氏の方は「トランプ氏を守り切れなかった」証言でした。ホテルビジネスに戻るのかと思います。
当然ですが、大統領が信用できない人を更迭することはできます。違法でも何でもなく、大統領の権限です。しかも彼らは大統領の命令に背いて証言をしました。大統領特権で証言を阻止することは認められているにも関わらず、彼らは「上司」の命令に背いて証言したわけです。場合によっては国家安全に関わることです。下院は拒否した証人の証言が必要であれば、訴訟をして司法判断に委ねることができましたので、証人として呼ばれた政府の高官らは、まずは大統領の指示に従う必要があります。
ボルトン元補佐官も同じで、まだこれから下院で証言するような話になっていますが、オバマ大統領はメディアにリークをした職員を探し出して刑事告発すると言ってましたが、それが普通です。メディアでも議会でも、大統領の命令に背いて情報を提供することは同じです。内部告発であれば、それを守る法律や仕組みはあるので、きちんとした手続きを取れば済むことですし、最終的には司法の判断です。
【追記】証人が「国家のために必要と判断」とは完全に主観です。それが危険です。国家には国家安全などがあり、それを判断するのが国民が選択した大統領です。ホワイトハウスの職員が自分の判断で必要かどうかを判断することはできません。もう一点は、証言で偽証する必要はなく、仮に司法が証言を義務付けた場合、正直に答えればよいので、証言するかどうかは、大統領特権により大統領の指示に従う必要があります。司法の判断に委ねないところが問題です。
