[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は反落して終了した。前日まで4日連騰していたが、堅調だった雇用統計が消化される一方で新型コロナウイルスの感染拡大を巡る今後の展開が意識され、売りが優勢となった。

ただ週初からの上昇率はS&P総合500種が8カ月ぶり、ナスダック総合が約1年ぶりの大きさとなった。ミラー・タバクの首席市場ストラテジスト、マット・マレイ氏はこの日の下落について「これまでの大幅な上昇を受けたテクニカルな反動だった」と指摘。「新型コロナウイルスが市場で大きく注目されるようになってから、週末の間に何が起こるか分からないため、毎週金曜日は下落する傾向が出ている」と述べた。

労働省が朝方発表した1月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月から22万5000人増と、予想の16万人増を大幅に上回った。今週発表の米経済指標はおおむね堅調。連邦準備理事会(FRB)はこの日に発表した半期に一度の金融政策報告書で、新型コロナウイルスの影響について警告したものの、米経済に対する主要なリスクは後退し、リセッション(景気後退)の可能性は減少したとの認識を示した。[nL4N2A741P][nL4N2A745Z]

ただ新型ウイルスの感染拡大について、ナショナル証券の首席市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「世界経済に最終的にどの程度の影響が及ぶのか見極めようとする動きが市場では続く」と指摘。新型ウイルスの感染による中国本土の死者は630人を超えている。[nL4N2A720S]

個別銘柄ではウーバー・テクノロジーズ<UBER.N>が9.5%高。前日発表の第4・四半期(2019年10─12月)決算は利用者の増加を背景に売上高が拡大したが、料理宅配部門などでコストが膨らみ、引き続き赤字となった。[nL4N2A65PA]

ビデオゲーム会社のテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア<TTWO.O>は11.9%安。売上高が予想を下回ったことが嫌気された。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.83対1の比率で上回った。ナスダックでも2.20対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約71億株。直近20営業日の平均は約77億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 29102.51 -277.26 -0.94 29286.9 29286.9 29056.9 <.DJI>

2 2 8

前営業日終値 29379.77

ナスダック総合 9520.51 -51.64 -0.54 9526.64 9570.09 9496.53 <.IXIC>

前営業日終値 9572.15

S&P総合500種 3327.71 -18.07 -0.54 3335.54 3341.42 3322.12 <.SPX>

前営業日終値 3345.78

ダウ輸送株20種 10857.73 -16.67 -0.15 <.DJT>

ダウ公共株15種 931.83 -3.33 -0.36 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1864.36 -45.28 -2.37 <.SOX>

VIX指数 15.47 +0.51 +3.41 <.VIX>

S&P一般消費財 1016.00 -2.97 -0.29 <.SPLRCD>

S&P素材 377.27 -5.60 -1.46 <.SPLRCM>

S&P工業 705.20 -4.97 -0.70 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 660.01 +1.17 +0.18 <.SPLRCS>

S&P金融 512.49 -1.84 -0.36 <.SPSY>

S&P不動産 247.78 +0.12 +0.05 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 408.55 -3.09 -0.75 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1199.27 -9.78 -0.81 <.SPXHC>

S&P通信サービス 188.88 +0.20 +0.11 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1748.74 -17.26 -0.98 <.SPLRCT>

S&P公益事業 347.89 -1.09 -0.31 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.99億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23680 - 150 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 23665 - 165 大阪比 <0#NIY:>

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)