Nike、工場の廃材を再利用したコレクション発表
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「工場の床に廃棄されたスクラップ」と聞くと、「床に廃棄・・・?廃棄物は即、スキッドやフレコンに入れないとそもそも作業安全上良くないのでは?」と考えてしまいますが、それはともかく・・・。
工場から排出される廃棄物の処理費は、ひとつの工場だけでも一年間で数百万、数千万円にものぼります。これを素材として製品に利用できるのであれば、CO2削減効果があるだけでなく、事業者の経営にも大きなプラス高価があります。
しかし、そういった取組みはなかなか進んでいません。これは、廃棄物処理費のインパクトを自覚していない事業者が多いため。そして廃棄物管理部門と製品開発部門が断絶されているためであると感じています。
今回のスキームは、プラスチックのボトル、Tシャツ、糸くずの使用を指しているとのこと。これはおそらく、NIKEでない工場からの廃棄物もあわせ、一度リサイクラーで再生されたものを使っていると推察します。そうである場合は、通常の再生原料を利用した製品と変わりませんが、これはこれで素晴らしいことです。
一方、「ソール部分は、通常のナイキ フォームにナイキ グラインド ラバーを15%混ぜています。」とあるのは、おそらく通常製品生産時のゴム素材の切削粉を使っているのだと思われます。
これこそ、工場からの廃棄物を、真に工場内で循環させ、有効活用した好事例と言えそうです。
https://nike.jp/nikebiz/news/2020/02/06/3246/