感染者ゼロのインドネシア、「対中強硬策」続々の裏 中国からの食料品輸入規制まで踏み切る強気の理由
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前半のインドネシアの政策動向は良いとしても、終盤に書かれている高速鉄道計画の件をもって、インドネシアが親中だという前提となっていることがひっかかります。親中、親日、という軸で東南アジアをみるのは、もう流石にどうかと。日本語メディア(ないしは日本人が中心でやっている英語等外国語メディア)ぐらいしか、こういう軸で書いているものを殆どみない。
ASEAN加盟諸国からすれば、中国や日本のような地域大国、あとは韓国や豪州のようなミドルパワー、そして、新興のインドをバランス良く引き込むことが重要で、時には、「親中」的にみえるだろうし、時には「親日」、「親韓」的にみえるでしょう。
仮に、ASEAN諸国が、親●●のような単純な外交や安全保障政策、貿易政策を敷いていたら、今のような、世界の新興国・地域でも珍しく、安定して堅調な成長が続き、実施質的に機能している自由貿易協定がここまで集中しているような状態にはなっていない。国際組織としてのASEANないしASEAN加盟国の個々の外交力を過少評価しすぎている気がなりません。
親中とか、親日と書くことで、読まれやすくなる記事になるでしょうし、掲載媒体の編集担当も分かりやすい、となる気がするのですが、国際的に一般的な認識とズレていくことは確かです。読まれる、売れる、というのが、そうしたメディアのKPIであれば仕方がないことで、本質的な情報は他の方法で取得するしかないのでしょうか。
マレーシアもマハティール政権が反中・親日だとか書いていたメディアやジャーナリストが結構いましたが、そういうことではまったくないことは、マレーシアの政策動向を少し調べれば分かることでもあります。JETROの「ビジネス短信」ぐらいでも十分にわかります(逆言えば、JETROの「ビジネス短信」は使い勝手がよく、貿易や投資で抑えて置くべきことが、それなりの速さで日本語で出していることが重要)