新型ウイルス、潜伏期間中の感染例は「誤り」　独当局

無症状の感染者からの感染拡大については、ドイツからの報告がほぼ唯一の学術的な「科学的根拠」となっていましたが、誤りであったことが明らかにされました。

WHOなどの国際機関は、記事にある通り、「少数のケースで無症状の患者から感染した可能性もあることは認識しているが、これはまれな例で、感染拡大の主な原因ではないかもしれない」としていましたが、この根拠となっていたのがドイツからの論文でした。

この訂正により、今のところ「無症状患者からも感染が広がる」という点は、科学的な根拠は乏しいということになり、多くのメディアで取り上げられることは必ずしも「事実」とは言えないということになります。

それ以上の議論についてはもはや机上の空論となってしまいますが、いずれにせよ、主要な感染経路ではないと考えられており、日常生活で不必要に不安を感じることはないものと思います。

また、この微細な議論によって予防策に変更が生じるというものでもなく、油断も禁物ですので、手洗いや咳エチケットなど、これまで通りの予防法の継続をお願いいたします。