[ワシントン 5日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は5日、中国を発生源とする新型コロナウイルスの感染拡大で米経済に大きな影響は及ばないとの見方を示した。

デイリー総裁はCNBCのインタビューに対し「当然、緊密に注視しているが、現時点では米経済に大きな影響が及ぶとは考えていない」とし、「米経済は良好な位置に付けている」と述べた。

中国経済については、数四半期は影響を受ける可能性があるものの、その後は回復するとの見方を示した。

また、米金融政策は「非常に良い状況にある」とし、昨年行った利下げや英国の欧州連合(EU)離脱が無秩序にならなかったことが、新型肺炎など不透明要因の相殺につながっていると指摘した。

このほか、企業関係者が昨年棚上げした事業計画を再開し、今年の景気に楽観的になっているとの見解も示した。