米ビザ、国内の加盟店手数料見直し 10年ぶりに大幅変更へ=報道
コメント
注目のコメント
Bloombergの元記事には見直すのはインターチェンジフィーと明記されていますね。これは公開レートはウェブで見られます。
https://usa.visa.com/dam/VCOM/download/merchants/visa-usa-interchange-reimbursement-fees.pdf
カード種別、取引別に細かく料率が設定されています。例えばスーパーマーケットはVISAのプレミアムカードの手数料が高いことから大手チェーンがカードの受け入れを拒否する騒動もありましたが、このカテゴリは料率が下がります。
例えばApple Cardもユーザーには還元率が嬉しいかもしれませんが、実のところMasterのEliteカテゴリで発行されるため小売店にすれば手数料負担の大きいカードです。
店舗手数料が高いのはこれらプレミアムカードのホルダーは沢山買い物をしてくれる優良顧客だから、という理屈ですが、「いや、生活雑貨とかはあまり関係無いんじゃね?」というスーパー側からのツッコミはなるほどと思わなくもありません。
こうしたインターチェンジフィーのレートを細かく調整したり新カテゴリを設けることでアクセプタンス率をより上げるのがVISAの狙うところです。
ちなみにインターチェンジフィー、EU圏内だと笑っちゃうほどシンプルになります。
https://www.visa.co.uk/dam/VCOM/regional/ve/unitedkingdom/PDF/fees-and-interchange/Intra-Europe-EEA-December-2019.pdf
https://www.visa.co.uk/dam/VCOM/regional/ve/unitedkingdom/PDF/fees-and-interchange/november/france-november-2019.pdf
そして日本では、非公開です。カナダほどではないですが、アメリカの加盟店手数料もここ数年全体的に下がって来ていたと聞いています。
この記事だけでは分かりませんが、毎月必ず決済が発生するリカーリング決済手数料は下がり、返品が多いアメリカでは多額のチャージバックが発生しているEC販売の手数料を上げるようですね。
↓
eコマースウェブサイトが支払う手数料率は上昇する見通し。一方、不動産や教育関連などの特定サービスでは低下する見込みだという。
カリフォルニア州のIssuerに聞くと、最近のIssuerの平均IRFは1.2%くらいまで下がっているそうなので、チャージバック等のコストは別にペナルティがあると聞きました。
日本とはコスト体系が違いますが、日本でも手を付けるでしょうか?見直すのは、ブランドの手数料であり、お店が支払う加盟店手数料ではありません。
ブランドの手数料を下げると、カードを発行するイシュアの収益、もしくは、加盟店を開拓するアクワイアラの収益が増えます。
今回はアクワイアラ側の手数料の改定ですが、加盟店の業種ごとに手数料が決められているため、そこで調整するようです。
加盟店手数料を下げるには、アクワイアラと加盟店で結ばれる加盟店契約を見直す必要があり、すぐに変えられるものではありません。