[ロンドン 4日 ロイター] - 英石油大手BP<BP.L>のブライアン・ギルバリー最高財務責任者(CFO)は4日、中国で発生した新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により2020年の世界原油需要は最大0.5%押し下げられるとの見方を示した。

ギルバリーCFOは四半期決算発表後に記者団に対し、感染拡大を受けた産業活動の低下と航空便のキャンセルで、原油需要はこれまでのところ日量20万─30万バレル程度押し下げられたとし、20年全体では世界需要の約0.5%に当たる日量30万─50万バレル押し下げられるとの試算を示した。

新型ウイルスの感染拡大で中国ではさらに大きな影響が出ており、需要はこれまでに日量100万バレル程度落ち込んだとの見方を示した。

19年の原油需要の伸びは日量90万バレル程度と、過去10年間の平均を下回ったことを明らかにした。

原油価格は今週に入り約1年ぶりの安値を更新。1月初旬に付けた高値から約20%下落している。