【上田佳美】ディズニーで学んだ「最高のチーム」の作り方

2020/2/19
「世界で最も優れた幼児教育の実践法」と米ニューズウイーク誌で絶賛されたレッジョ・エミリア・アプローチ。その教育法は、モンテッソーリ・メソッドと同じくイタリアから生まれた。

仲間と共同でプロジェクトに取り組むことで、創造力、自ら考える力、コミュニケーション能力が育まれるレッジョ・アプローチは、教育関係者のみならず世界のトップリーダーたちから注目され、グーグルやディズニー社の社内幼稚園にも取り入れられているという。世界のトップたちは、なぜレッジョ・アプローチが未来を担う子どもたちに与えるべき教育だと考えたのか。

日本の独創的なコンテンツをハリウッドへ発信する仕事に携わってきた上田佳美氏は、「これこそ、これからの子どもたちに必要な力が育つ!」と衝撃を受け、レッジョ・アプローチを取り入れた「Kodomo Edu International School」を日本で立ち上げた。その教育法と哲学を語る。(全7回)

どんなアイデアも受け入れる

「最高のプロダクトを生み出すのは、最高のチームだ」とディズニー・ジャパンでの上司はよく言っていました。それは、会社全体に流れる哲学でもありました。
本社はアメリカで、すでにできあがったディズニーという世界がある中でも、私たちはまだ新規分野であるオンラインコンテンツを担当していたこともあり「とにかく新しいアイデアを出さなきゃ」という状況でした。