[ロンドン 30日 ロイター] - S&Pグローバルは30日、中国人民銀行によるストレステストを昨年受けた中国の銀行について、テストの結果を分析したところ、その一部は「かなりの資本増強」が必要になる可能性があると指摘した。

人民銀行は昨年、資産額が8000億元(約1158億7000万ドル)以上の国内大手銀行30行を対象にストレステストを実施した。

S&Pグローバルは、必要になる資本増強の規模について試算は示さなかったが、ストレステストを受けた銀行の中でより強い圧力にさらされている銀行として、渤海銀行、浙商銀行、盛京銀行の3行を挙げた。自己資本比率と比較して銀行引受手形(BA)のエクスポージャーが大きいことなどが懸念材料と説明した。