【亀山×濱口】好きなことを仕事にしていい人、いけない人

俺みたいに変なオヤジが好きなものは売れない。だから、稼ごうと思ったら、好きなものは商売にしないほうがいいねw

亀山さんと濱口さんの対談、第2回。テーマは休むこと、そして「好き」を仕事にすること。

亀山さんは「こんな哲学的な話で大丈夫？もっと『どうやったら儲かるか』みたいな話を、リスナーは期待してるんじゃないの」と語りますが、こちらの方が人生にとっては重要だと感じています。

名言のオンパレード！

「結局は、自分を観察するのが一番大事だよね。マイノリティタイプなのに「自分は共感力がある」と勘違いしてたら、悲惨な目に遭うし。その意味では、俺たちは自分に共感力がないことをちゃんと理解してるから（笑）」

「結局、他人ができるのは、火をつけることしかないんです。褒めたりやらせてみたり、出資したりと方法はいろいろですが、本人にスイッチが入ったら勝手に勉強しますから」

「もちろん多様性も大事ですが、それは手段の一つで、経営で本当に大切なのは「合理的でない意思決定をすること」です。合理的な意思決定をしたら、みんなが満足します。しかしそれだと、新たなものは生まれにくい」

音声で聴けるものは、音声で聴くようにしています。
他のことをしながらでも聴けるというのもあるけれど、伝わってくるものが違うのですよね。
音声ファイルの方は、グラスの音とか食器（？）の音まで聴こえてきて、一緒にバーにいる感じです。
それなりに編集されているし、再生速度も変えられます。
音声を聞いた後、テキストで読むとかなり要約されている感じがしてしまって物足りなさすら感じます。
テキストが悪いという話ではなく、メディア別の特性の違い、ですね。

うーん。これは色々と深い。
"経営で本当に大切なのは「合理的でない意思決定をすること」"

マイノリティの視点で自身が大事にしているもの、好きなものなどを改めて見てみる…。日常的には、中々、出来ないと思うが、人生の岐路に立った時は、自身のバイアスにより見えていないものを気づかせてくれると思う。"他者から見たら…どう見えるのか？"案外、拘っていたものが普通だったり、普通だと思っていたことが、他人から見たら、全く普通じゃなかったり…。自身の価値観の軸を改めて見つめ直すには、大事な取組みだと思う。自分へのフィードバックは、ポジティブでも、ネガティブでも、自分のことを考えてくれた時間＝投資であり、贈物＝"ギフト"として受け容れる度量を持ちたいですね。否定するのは容易であり、いつでも出来る。如何に自分の成長に繋げられるか…GROWTH MINDSETをもって受け容れていきたい。

教育にあたって火をつけること以上に自分自身で火をつけるような環境作りをサポートするのが重要ではないかと思う今日この頃。人は自分の内面から湧き上がってきたものにしか従えない。せめてせっかくの種火を消すような接し方はしないように心掛けたい。
> 結局、他人ができるのは、火をつけることしかないんです。

好きなことを仕事にするべきか論に対し、自分の思考がマイノリティか？のポイントによるというのはすごく納得。
自分が好きなものと大衆的な感覚や思考が近い場合、対象ユーザーが広くスケールのでる事業成長を目指していきやすいかなと思います。

「好きなこと」を純粋に好きなことのままにしておきたいなら、仕事にはしない方がいいと思います。仕事では利害の異なる関係者との調整などを経て、「好きなこと」がどんどん「汚されて」いきますので。

でも、そうやって「汚された」企画や事業計画が、自分ひとりで考えていたものより結果的に良かったり、思わぬところで志を同じくする人が見つかったりと、「好きなことの解体・再構築における新発見」が仕事の楽しみだと思っています。