【楠木建×山口周】仕事が本当にデキる人は何が違うのか?

2020/1/31
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントを紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、ベストセラー『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』などで知られる山口周氏と、一橋大学大学院教授の楠木建氏だ。
ともにベストセラーを持つ両氏が昨年末、新刊となる対談本『「仕事ができる」とは、どういうことか?』(宝島社)を上梓(じょうし)した。
昨今、書籍やネットを中心に仕事の技法(スキル)を伝える情報が溢れるようになっているが、本当に仕事がデキる人は今も昔も希少な存在になっているのはなぜか。
多くの戦略分析のフレームワークに精通していても、うまく戦略を描けない人がいるのはなぜか。
本書は、そんなシンプルな問いを起点に、スキルを超えた真の仕事能力に重要な要素となっている「センス」について、言語化しにくいその中身や実態を正面から論じ合う意欲作だ。
楠木氏は「センスは育てられないが、生得的な天賦の才ではない」と語る。では、成果を出すセンスのある人は、どうセンスを身につけたのか。
スキルアップの先にある落とし穴から、とかく身につけ方がわからないセンスを自ら鍛える方法を、改めて楠木氏と山口氏にじっくりと聞いてみた。