[パリ 27日 ロイター] - 仏紙フィガロは27日、同国の自動車大手ルノー<RENA.PA>が28日に取締役会を開き、独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>傘下のセアトブランドの元トップ、ルカ・デメオ氏が次期最高経営責任者(CEO)に就く人事を承認する見通しだと報じた。

ルノーはコメントを控えた。事情に詳しい関係筋によると、取締役会はまだ招集されていない。ただ、デメオ氏のCEO指名は近いとみられている。

同関係筋はデメオ氏のCEO就任は7月前ごろになるとしている。

今月セアトのCEOを退任したデメオ氏は、過去数週間にルノー次期CEOの有力候補と目されてきたが、関係筋がこれまでにロイターに明らかにしたところによると、契約の条項が移籍交渉の障壁になってきた。

ルノーは、日産自動車<7201.T>元会長カルロス・ゴーン氏の逮捕を受け、同社とのアライアンス強化に取り組んでいる。

昨年10月、経営体制を刷新するため、ティエリー・ボロレCEOを解任し、暫定CEOにクロチルド・デルボス最高財務責任者(CFO)を任命した。