日本のVCには、もっと多くの機関投資家が必要だ
Coral Capital
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米国では、VCの資金は機関投資家による純投資目的のものが多くを占めますが、日本では事業会社による戦略投資目的のものが主体でした。しかし、近年、日本でも機関投資家がVCに目を向け始めています。VCとPE(バイアウト)のリスクリターンプロファイルの変化がこれを後押ししているのかもしれません。
事業会社側からすると純投資が難しくどうしても事業シナジーベースでの出資がメインになります。私自身もいくつかのスタートアップに出資経験を持っていますが、VCがアーリーステージで出資していて伴走型に近い形で寄り添っているスタートアップにおけるVCの経営アドバイスはスタートアップの安定経営に大きく貢献しています。取締役会や株主総会、報告会で様々なVCとご一緒しますが、アーリーでこのVC、ファンドマネジャーが入っていれば心強いと感じさせてくれる方とどれだけ出会えるか、事業会社としてもとても重要です。無論、これはファンドマネジャーの気質や経験値に大きく依存しますので一概には言えませんが。各VCの特性、更にはファンドマネジャーのパーソナリティをしっかり把握できると事業会社における投資効率同様、機関投資家によるVCへの投資の確率は格段に上がります。