【大山エンリコイサム】私がニューヨークで活動する理由

2020/1/30
ニューヨークで制作と研究を続ける一人の日本人アーティストがいる。
ストリート文化から影響を受けた独自のモチーフによる壁画や絵画作品を発表する大山エンリコイサム氏だ。
日本でも人気のバスキア、キース・ヘリング、そしてバンクシーなどで知られるストリートアート 。それを現代美術の文脈で再解釈した表現で知られる気鋭のアーティストとして、ニューヨークと日本で活躍を続けている。
現在大山氏は、ニューヨークのTOWER 49 GALLERYで、個展「INSIDE OUT」を8月まで開催している。
大山氏はまた、ストリートアートの歴史を研究する論者としての顔も併せ持ち、ストリートアートの歴史と美術史における位置付けを、日本の読者に紹介する貴重な著作でも知られている。
そうした独自の立ち位置を築く大山エンリコイサム氏の思考に迫る。
──大山さんは、アーティストとして作品制作を続ける傍ら、執筆活動を続けています。実践者でありながら、論者でもある。その理由を教えてください。