NY株終値、453ドル安
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市場は過去と似た事象なら、下落を買い場と見て動くので、比較的短期間で戻るものです。
一方、今回は、2002〜03年のSARSと似ているものの、1) 当時と比べ中国の経済規模も世界への影響も大きく膨張している、2)感染規模が強く、SARSの10倍ともいわれる、3)そもそも世界の株価に高値警戒感が強い -- などから、SARSよりは影響が長く深い可能性が高いと思われます。
もっとも、中長期的な企業のファンダメンタルズを弱体化させるものではないので、ある程度の鎮静化が報じられれば復調するでしょう。
このため、短期的な収益と厳格なリスクの説明責任が求められる機関投資家と、そうでない個人とで投資戦略が分かれるところかもしれません。マーケットは、典型的なリスクオフの展開に転じている。クロス円での円高進行、銅などの商品相場の下落、逃避資産のゴールドの急騰、ハイイールド債などのスプレッド拡大、そして株価の下落だ。興味深いのは、米国のハイテク株が大きく下落していることだ。新型ウイルスは、レジャー産業や小売業にはダイレクトにネガティブであるが、ハイテク企業にすぐに影響が出るわけではない。すなわち、今回の新型ウイルスに伴う広範囲なリスクオフにより、好調であった米国ハイテク株も調整局面に入ってしまったということだ。その中で、これから決算発表が続く。好調な決算がこのリスクオフの防波堤になるのか、あるいは足元のリスクオフに飲み込まれて無視されてしまう展開になるか。それが調整が5%程度で収まるか、10%になるか、更にそれ以上になるかの試金石となりそうだ。
2003年のSARSの際の株式市場の動きを見れば、だいたいどんな感じで推移していくかはわかるよね。
確実に言えることは、どこかのタイミングで底値を打つということと、
ある程度落ち着いている段階になったら、一気に株価が戻るということ。
(当たり前のことを言っているけど笑)