[リマ 26日 ロイター] - 南米ペルーで26日、国会(定数130)の解散に伴う議員選挙が行われた。国内メディアが報じた調査会社イプソスの集計によると、中道右派が最多の24議席を獲得したものの、10の党が乱立し、どの政党も過半数に届かず、議会の分断を浮き彫りにした。

フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏が率いる最大野党「フエルサ・ポプラル」は、得票率が10%未満にとどまり、2021年の大統領選を占う上で厳しい結果となった。

議員選は、汚職取り締まりを巡り野党と激しく対立してきたビスカラ大統領が昨年9月に国会の解散を宣言したことを受けて実施された。[nL3N26M12Q]

新たな議会の勢力図は、汚職撲滅に向けた政治改革を推し進める機会を大統領に与える可能性がある半面、立法手続きが難航する可能性も示している。

イプソスによると、得票率5─10%の政党すべてが議席を獲得する見通しだが、最多を獲得するのは中道右派勢力という。

大統領は代表する政党を持たないが、一般的に中道派および左派が大統領の政策を支持してきた。

今回選ばれる議員の任期は来年の大統領・国会議員選まで。

「フエルサ・ポプラル」は、2011年と16年の過去2回の大統領選でケイコ氏を擁立し、次点となった。