2020年のAIトレンド 押さえておきたいキーワードとは
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記事には抽象度の高いキーワードが並んでますが、もうちょいリアルな内容を3つほど挙げてみます。
①音声対話AIの商用化
3年ほど前にB2Cでスマートスピーカーが開始しましたが、その知見を元に、B2Bによる企業での音声対話AIが普及するかも。
具体的には、米国でGoogle CallJoyが始動してますが、日本ではLINE AiCall(旧DUET)がレストラン予約を実店舗で始動しており、その他の業界・業種にも展開予定です。
②顔認証AIの緩やかな普及
プライバシーの是非は国際的に議論されてますが、空港でNECやPanasonicの顔認証が導入が進むなど、利便性を感じるケースも出ており、徐々に普及するかも。
LINEでも、カンファレンスの入場管理で自社の顔認証AIを導入して、利便性と高い精度を検証しており、技術的には成熟しつつある感触を得ています。
③E2Eモデルの実用化
技術的には、ディープラーニングのE2E(End to End)モデルが、精度高く&高速に動かせることが見えてきたので、研究フェーズから実用フェーズに進みそうです。
Google Calljoy https://jp.techcrunch.com/2019/05/03/2019-05-01-google-launches-calljoy-a-virtual-customer-service-phone-agent-for-small-businesses/
顔認証AIの普及 https://toyokeizai.net/articles/-/233194?page=2
LINE AIのB2B展開 https://www.linebrain.ai韓国電子通信研究院(ETRI)の「Beyond Perception~2020年のAI7大トレンド~」というレポートが指摘しているキーワードを紹介した解説。面白く読んだ。「AIホムンクルス」(AI小さな人)、「拡張分析」(Augmented Analytics)、「創作知能」、「ダークデータ」を分析する技術の登場など、興味深いキーワードを解説している。AI分野で中国が米国に追いつき追い越せという具体策を加速し、それに対して米国が焦燥感を抱いて中国とのガチンコ勝負に打って出たのが2019年だった。2020年、米中の競争がどの分野で熾烈になるのかを予測する上で参考になった。
新しい技術によりAIのトレンドが変化していく一方で、企業としてのAIに対するガバナンスはどうであるか?
デロイトトーマツがAIガバナンスに対するサーベイを発表しています。
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/about-deloitte/news-releases/jp-nr-nr20200124.pdf
それによるとポイントは下記の通り
・AI利用活用企業の5割がPoCを実施、その7割が本番運用、6割が目的達成までできている
・AI利活用の障壁として、AIを理解しビジネスで活用可能にする企画者人材と運用人材の不足がある
・AIに対する投資規模が小さいと目的が達成できない可能性が高まる
・AI固有のリスクは認識されつつあるが、対応方法が明確ではない
つまりAIを活用していく上では、AIへのROIを見極め、技術とリスクに追従・対応するための要員の確保が大事である、ということが言える。
新技術に期待が高まるいっぽうで経営側の視点としては、上記ガバナンスをどうきかせるかが重要な論点であることは間違いない。