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こちらの記事もまさにそうなのですが、医療従事者が現在でも楽観的な記事を書き、コメントを出しているという意見が各ウェブサイトやSNSなどで散見されています。しかし、実際に楽観的に考えている医療従事者はほぼ皆無で、誤解だと思います。

公的機関の状況についてはわかりませんが、少なくとも日常的に危機管理を行なっている臨床現場では、刻一刻と変化する現状を把握するとともに、常に最悪のシナリオも想定しながら準備を進めています。

誤解を与えるような文面になっているという側面には謝罪の気持ちを持ちつつも、感染症の専門家たちが書く記事には、現状を冷静に分析して伝えるとともに、各報道で十二分に不安を掻き立てられていると予想されるので「アンバランスにはならないように」という警鐘の念があり、それ以上の意味はないと思います。

例えば、日本の足もとでは現在進行形でインフルエンザのアウトブレイクが起こっており、日本国内では毎日死者が出ています。しかし、その報道は皆無です。

医療機関には、特別な理由なくコロナウィルスが心配という理由で受診される方、電話の問い合わせも絶えず、本当に必要な方に連絡、医療が届かないといった状況も今後懸念されます。中国から来訪された方への無差別な偏見、消毒剤の飲み込みによる健康被害といった「二次被害」の懸念もあります。こういった状況は、同時に防ぐ必要があります。

全ての方に、ニューズピックスを利用される多くの方のようなヘルスリテラシーがあるわけではありません。もしかするとニューズピックスを使われるような方には警鐘は必要ないのかもしれません。しかし、警戒とともに、冷静な対応を求める声には、そのような「行き過ぎ」の弊害を減らしたいという意味があり、楽観視せよと捉えられているならそれは誤解だと思います。

筆者の忽那先生を代表として、個々の医師が多忙な業務の合間に最新の論文から情報収集し、丁寧な論調の記事を発信されることに、私はただただ頭の上がらない思いです。しかし同時に、批判的な声も上がる中で医療者側は真摯にそれを受け取め、より有効なコミュニケーション手法を学び考え直さなければいけないのでしょう。

そしてそもそも、個々の医師の情報収集に依存しなくて良いように、米国CDCのような、統率力のある感染対策、研究の専門機関が日本にも必ず必要だという思いを強くしています。