【新潮流】家電を「サブスク」で利用する時代が来る

2020/1/29
家電製品をサブスクリプション(月額課金)サービスで利用する──。
そんな時代が来ると想像できるだろうか。今すでにこの家電のサブスク利用に挑戦するスタートアップ企業がある。東京都品川区に本社を置くRentio(レンティオ)だ。
2015年に元楽天の三輪謙二朗氏が創業した同社は、家電やカメラなどのレンタルサービスを手掛けている。
「レンタル」の未来にあるビジネスモデルが、ユーザーが家電製品を月額課金しながら使う「サブスク」モデルだ。
(Photo: iRobot)
ユーザーにとってはレンタル・サブスクに見える一方で、製品を作るメーカーから見ると、既存の家電量販店には頼らない「新たな家電流通の形」でもある。
Rentioには、ソニーやシャープなどの大手メーカーが製品を出し、掃除ロボットを手掛けるiRobotやAnker(アンカー)など尖った製品を出す新興メーカーの製品も扱っている。
例えば、5万円以上するキッチン家電やロボット掃除機、もっと高い価格帯の一眼レフカメラを月額数千〜7000円程度で使える。
今まで買うことを考えもしなかった製品や価格的に手の届かなかった製品も使えることで、順調に利用者を増やしている。貸し出し実績は、18万件を超えて成長している。
「家電は家電量販店で買う」だけではない──。そんな新しい家電との付き合い方が始まろうとしている。
実際のビジネスで家電の未来を考え続けるRentioの三輪社長がNewsPicksに語った。
(Photo:田村翔/アフロ)

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