米製薬ベンチャー幹部が明かす「日本での新薬開発が進まない理由」(中鉢 知子)
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注目のコメント
結局「日本での新薬開発が進まない理由」とは何なのか、僕の読解力ではこのインタビュー記事からではわかりませんでした。
日本で医師が医薬品開発のキャリアをあまり選ばないのは、固定化しているキャリア感や流動性の低い労働市場のせいだと僕は思っているので、医師がチームワークできないからとかそういう精神論的な考察はちょっと甘く、マウンティングっぽいと感じられました。
ただ、医師のキャリアとしての医薬品開発職というのは、僕も日本でももっとあってもいいものだと思いますし、できればそういう人が増えた方が、日本における医薬品開発の質自体も高まっていいと思います。一方で、今の日本の医薬品開発の進め方自体も、きちっと医療現場の専門家である医師の見識が入る形で展開されていますし、製薬会社の事情はよく知りませんが、僕らのような医薬品開発コンサルタントと医師の関係はプロフェッショナルな関係でありますので、それが日本での新薬開発が進まない理由でもないと思います。
そもそも「日本で新薬開発が進まない」と言っているのは誰なのでしょうか。もちろん、海外にある新薬が日本にないというパターンは確かにありますが、それは規模の小さな海外の製薬ベンチャーの人的リソースの問題であったり日本でのビジネスに対する投資判断の問題だったりといった要因も大きくなってきているように感じます。