活性酸素少ない細胞からヒトiPS細胞作製で、DNA損傷抑えられる 日・カナダの研究チーム発表
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書きました。
iPS細胞の初期化の過程でDNAにたくさんの変異が生じることはすでに知られています。
今回発表された論文は、その原因が、DNAの自己修復機能や異常細胞を死なせるアポトーシスの仕組みが一時的に働かなくなっている、言うなればがんに近い状態になっていることを報告しています。
定量的に分析しやすい点変異(DNAの塩基配列が一塩基だけ置き換わる変異)を対象に解析していますが、初期化で実際に生じる変異には2つ以上の塩基が置き換わるものも多いそうです。
iPS細胞の再生医療での実用化を目指すためにも、また初期化の仕組みを解明するためにも、こうした基礎研究は重要だと思います。