サウジが米アマゾンのベゾス氏の電話をハッキング、国連が報告へ
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・2015年、ムハンマド王太子名義のWhatsAppアカウントからベゾス氏にマルウェアを仕込んだメッセージが送られる(女性の画像であったとのこと)。以後、ベゾス氏のスマートフォンから大量のデータが流出。
・同様のマルウェアを仕込んだメッセージは世界中の著名人やジャーナリストなどに送られており、サウディアラビアについて調査したジャーナリストらの間ではよく知られた話であったとのこと。
・マルウェアを仕込んだメッセージを送りつけて世界樹の著名人やジャーナリストの個人データを収集しようというプロジェクトは、ムハンマド王太子の最側近の一人、カフターニーによって発案、指揮されていたと見られるとのこと。カフターニーは、ムハンマド王太子の権力強化のために情報・宣伝・謀略を取り仕切っている最側近であり、多くの人員を雇用して大量のフェイクニュースを流す活動や、王太子に批判的な人物の誘拐、暗殺なども担当しています。カショギ―氏殺害の指揮をとっていたことでも知られます。
あまりにも稚拙な計画です。ちょっと調査すれば、誰が仕掛けたのか簡単に判明することで、ましてやベゾス氏ほどの人物にこんなことを仕掛けてバレないはずがありません。
こんなことをしたらすぐ発覚するのではないかとか、発覚したら大問題になるのではないかといった、当然のリスクを考えない、幼児のような楽観的見通しで犯罪に手を出してしまう、というのは、カフターニーに限らず、サウディアラビアあたりの社会ではよくあることです。
こちらが本件を調査したFTIコンサルティングの報告書です。
https://assets.documentcloud.org/documents/6668313/FTI-Report-into-Jeff-Bezos-Phone-Hack.pdfこちらのウェブサイトにリアルタイムで個人情報をハッキングするビデオがありました。自分ではなく、ハッキングしたい個人の電話からかけているかのように見せる技術もありました。
みんなハッキングされているのです。
https://t.co/nTbzXD0SkC?amp=1>ベゾス氏の電話がムハンマド・ビン・サルマン皇太子のワッツアップの個人アカウントから送信された悪意のある動画を受け取った後にハッキングされた可能性が高い
とのこと。またサルマン氏を巡る国際的なスキャンダルとなるでしょうか。
過去には、米国の諜報機関がドイツのメルケル首相に対して10年以上も盗聴を行っていたという大問題がありました。
当時のオバマ大統領はメルケル首相に「知っていればやめさせた」と謝罪したものの、実際には盗聴を把握していたとも報じられました。
遠く離れた人の本音は、盗聴してでも知りたいものなんでしょうね。