フレンチテック第2フェーズ始動。2025年、ユニコーン25社へ
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米シリコンバレーのように、1箇所に業種・業界の垣根を超えて、いろんな企業が集積することでカオスを生み、そのカオスの中から新しいものが生まれるエコシステムができあがるからいいんですよね。
フレンチテックのStation Fもまさにその典型。今年年明け早々パリへ行ったときも街のあちこちでスタートアップのイベントが開かれていたりと元気な様子が見られました。
フレンチテックはマクロン大統領が大臣時代から本腰を入れて取り組んだ思い入れのあるプロジェクトですし成果も上げています。
マクロン大統領の支持率は20%と低迷していますが、もっと評価されて然るべきだと思うんですが、いかんせん「すべてに抵抗することがフランスの国民的スポーツ」だそうで、何とも厳しいなぁという思いを残して帰国してきました。J-Startupのモデルにもなったフレンチテック。日本ではあまり知られていませんが、仏国策スタートアップ支援プロジェクトで、資金調達額は5年で3倍、ユニコーン数も3倍近くと5年で一定の成果が見られています。
中でもリスクマネーの供給システム(公的投資銀行にスタートアップ投資を一元化)、世界最大規模のスタートアップキャンパスStation Fを中心としたエコシステムが特徴的です。
2020年からはフレンチテック第二フェーズに入っており、マクロン大統領は2025年までにユニコーン25社創出を宣言し、強いコミットを見せています。
今回INITIALは、現地独自取材によりフレンチテックを徹底解説。フレンチテックの3つの施策と成功要因を振り返り、国内企業でフレンチテックに関わる富士通の事例をお届けします。ユニコーン企業の多くの創業タイミングが金融危機前というのが興味深い。
日本もだが、じっくり時間をかけて育てるタイプのスタートアップと、大規模な資金調達含めて一気に加速して、テクノロジーと消費者の変化を一気に捉えるタイプのスタートアップ、両輪で走る必要性を感じる。