[19日 ロイター] - 2020年米大統領選の民主党候補指名を狙うブルームバーグ・元ニューヨーク市長は19日、米国内の黒人と白人の経済格差を埋めるための政策を発表した。

他の候補者よりも遅れて立候補を表明したブルームバーグ氏は、豊富な資金力を使い全国的な選挙キャンペーンを展開しており、世論調査で支持率を伸ばしている。

ただ、バーニー・サンダース上院議員やバイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン上院議員の支持率を依然下回っており、民主党有権者の約4分の1とされるアフリカ系黒人の間でもさほど支持を広げていない。

ブルームバーグ氏はオクラホマ州タルサでの演説で政策を発表し、10年間で国内100万の黒人が住宅所有を可能性にする支援を実行するほか、黒人が所有する企業の数も拡大すると説明。恵まれない状況にある100の地域の貧困対策として、700億ドルの支援を表明した。

米連邦準備理事会(FRB)の調査によると、2016年の白人世帯の資産平均は黒人世帯平均の約6倍で、白人と黒人の経済格差は1962年以降、差別を禁止する法的な対応にもかかわらず大きくは変わっていない。