[メルボルン/カンガルー島(オーストラリア) 19日 ロイター] - オーストラリア政府は19日、長引く森林火災の打撃を受けている国内の観光業のための救済策を発表した。

観光業界団体の推計によると、2019年後半から続く大規模森林火災による観光業界の被害は10億豪ドル(6億9000万ドル)で、年末までに45億豪ドルに達する可能性がある。

オーストラリアの観光業界の規模は1520億豪ドルで、国内総生産(GDP)の3%以上を占めるが、政府はまず7600万豪ドル(5200万米ドル)の支援を行う。

バーミンガム観光相によると、主要な海外市場からの予約は30─40%落ち込んでいる。また、国内メディアによると、国内の予約は70%近く減少している。

東部と南部沿岸地域ではここ数日、数週間ぶりに本格的な雨が降り、火災の抑制につながると期待されている。

これまでの火災による延焼面積はドイツの面積の約3分の1に匹敵し、火災による死者は29人に達している。また、多くの動物が犠牲になっている。

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