先進国スイスは、いかにして「未来の森」をつくるのか?
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森林エコシステムの多様性を解放し、功利と美の調和の上で成り立つ恒続林。この存在についても今回初めて知りました。
択伐をはじめ、自然界の遷移を読み取る高度な技術など、日本特有の風土において複層混交林化の実現には試行錯誤が多分に必要とされますが、理想と戦略を掲げ、日本の森を信じる挑戦がまだできるということはまさに責任を伴う希望であると思います。日本の林業や森林管理はヤバイのかもしれませんが、森自体はヤバくはないでしょう。
今後、人口縮小に伴い中山間農地はどんどん山林化していくと思います。
イノシシ、シカ、サルなどの野生動物もどんどん増えて、その農業被害が深刻化しています。
生態系としての森は拡大し、豊かになっていっているにではないでしょうか?
問題は、森が豊かになってもそれを私たちが活用して暮らしを豊かにする術がなくなってきていることです。
東京都は全面積の1/3程度が森林ですが、東京に暮らしていて森林を身近に感じている人は少ないでしょう。
数十年までは燃料も道具も食料も山を育てて収穫するという感覚があったのが、そういう暮らしのあり方はほぼなくなっていて
私たちは親からそういったことを学ばなかった世代です。
私の祖父は製材所をやっていて広大な森林を所有していましたが、親の代は引き継がず、私自身もその現場に行ったことすらありませんでした。
まずは子どもたちが木や森を鑑賞するものとしてではなく、資源としてつかいこなせるような学びの機会がもっとあっていいと思います。
関わる人が増えればいろんなアイデアが生まれ、産業としても木材だけではなくもっと斬新な方法で生まれ変わるかもしれません。
私は都市農業をやっていて、都市住民が日常的に農と関わる機会を提供していますが
都市の空地に新たに森林を作ってみたり、公園の森林をもっと多くの人が関わって管理するような「都市森林」があったらいいなと思います。純粋培養で育ったものは環境変化に弱い。森も同じ。自然は多様性を含んでいる。多様な草木が共生しあって美しい森を作り、強い森をつくる。なるほど、「恒続林」の思想がよくわかりました。
19世紀中頃に著されたザーリッシュの『森林美学』の内容が気になります。読んでみたい。