[ワシントン 17日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は17日、北米生産計画調整の一環で、中型ピックアップトラック「タコマ」の生産を米国からメキシコに移管すると発表した。

2021年終盤までに米テキサス工場でのタコマ生産を停止する方針だ。メキシコのグアナファト工場では先月、タコマの組み立てを開始した。

さらに、インディアナ工場でのスポーツ多目的車(SUV)「セコイア」生産を22年までに中止し、テキサス工場に移管する。

インディアナ工場はその後、中型SUVやミニバンの生産に軸足を置く。トヨタはこの日、同工場刷新に向けた13億ドルの投資を完了したと発表している。

トヨタによると、メキシコにおけるタコマ生産能力は年間約26万6000台。昨年の米国内のタコマ販売台数は1.3%増の約24万9000台だった。

米上院は前日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)を賛成多数で可決。自動車メーカーにとっては、関税に直面することなくメキシコでのピックアップトラック生産が可能になる。