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米軍艦、台湾海峡通過=蔡氏再選受け中国けん制か

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    米国が艦艇を台湾海峡に入れるのは中国に対する圧力ですが、中国を過度に刺激しないように配慮もしています。米国は空母を台湾海峡に入れないのです。台湾が初の総統選挙を実施した1996年にも、中国が台湾に軍事的圧力をかけるために多数のミサイルを発射した際に、米国は2隻の空母を台湾に接近させましたが、それでも台湾海峡には入れませんでした。実際に戦闘する際には、中国の攻撃にさらされる台湾海峡に空母を入れる合理性はありませんが、政治的メッセージを伝えるためには、近くで姿を見せることが効果的でしょう。
    一方の中国は、空母に台湾海峡を通峡させていますし、昨年12月17日は、初の中国国産空母「山東」を、海南島の三亜基地で就役させました。中国の海軍艦艇命名規則によれば、「山東」という名前の艦は北海艦隊に所属するはずですが、その時期に海南島で就役させたのは、総統選を直前に控えた台湾に対する軍事的圧力でもあり、それ以上に、米国に対して、1996年の屈辱は繰り返さないという意思表示でもあったでしょう。1996年には、台湾に米国の空母が接近しただけで、中国はなす術もなく沈黙する以外なかったのです。今や中国は、空母を北と南から展開して米国の空母に対抗できるということを示そうとしたと考えられます。
    台湾総統選の結果は、中国の思いどおりにはなりませんでした。蔡英文総統は、中国が言いう「一国両制による統一」を拒否しています。自分が政権の座にある内に台湾を統一したい習近平主席は危機感を募らせていますが、それでも直ちに台湾に武力侵攻することはないでしょう。台湾に武力侵攻すれば、米国との戦争に発展する可能性があるからです。
    中国は、台湾の親中派と反中派を対立させ、台湾社会を分裂させようとすると考えられます。中国は、台湾の金門島にすでに水道を通しています。金門島は経済的にも大陸に対する依存度が高く、総統選においても国民党支持が強かった地域です。中国は、さらに大陸と金門島の間に橋を通す計画を立てています。行き来を自由にして、金門島を大陸化しようというのです。一方で、台湾全体に対しては、蔡英文総統を再選させた懲罰として、経済的に圧力をかけるでしょう。
    しかし、習近平主席がとり得る手段は、米国の圧力等によって、狭められつつあります。最後に残るのが軍事力なのです。米中の相互作用は、軍事的緊張を高めています。



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