マイクロソフト、2050年までに創業以来の全CO2排出量の回収を誓う
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マイクロソフトが、自らの事業範囲だけでなくサプライチェーンまで辿って脱炭素化・低炭素化を求めることを宣言しました。野心的な取り組みであり、評価されるべきと思います。
多くのサプライヤーをもつ大企業が率先してこのような考えを持てば、問題解決に向けた大きな威力となる可能性があります。
むしろ、関連する全てのサプライチェーンの状況を把握し取組みを求めていくという姿勢を見せないと、評価されない時代の兆しも感じており、マイクロソフトはその先駆けであるとも感じています。データセンターは鬼のように電力を食うこともあり、通信関連産業では気候変動問題に責任を感じて動く企業も多いです。その中でもマイクロソフト、さすがですね。ただ、要はCO2削減のコストを負担します、ということですので、こういう企業でなければできないことだとも思います。
これまでに排出済みのCO2を回収するというのであれば、Direct air capture(ダイレクト エアー キャプチャー)といって、空気からCO2抜きとって何かに使う、という技術の開発を進めてそれを活用したりするんですかね。現段階ではものすごいコストかかりますが、2050年頃になったらとても安価になっている可能性もありますし。
日本政府が出した「2050年80%削減」に向けた長期戦略が「イノベーション頼みだ!」と批判されたりしましたが、イノベーション(上記のように今研究室レベルでは存在する技術が圧倒的に安くなるというのも含む)なければシナリオ書けませんよ、こんな大幅削減。。
話それましたが、どうやって達成するのか楽しみです。マイクロソフト、ダボス会議前やオーストラリアの火災など、温暖化への関心が高まっているタイミングでカーボンニュートラルから更に踏み込んだカーボンネガティヴへの宣言ですね。
IT企業が二酸化炭素排出するの?と思われる方がいらっしゃるかもですが、提供サービスのために使われるデータセンターの電力消費が大きいのです。
単年度で排出量0にするのはもう2013年頃に達成していました(Googleは2008年頃に達成)
し、既に他の目標もありましたが、今回の目標は更にわかりやすい(ちょっと先の未来ですが)と思います。これでAmazon、Amazonもより行動を起こす様に牽制にもなりますし。
“Nadella氏は米国時間1月16日、二酸化炭素(CO2)排出量を実質マイナスにする「カーボンネガティブ」を2030年までに実現すると約束した。さらに、同社が創業以来、地球の大気中に排出してきたCO2を2050年までに回収することを目指す。”